Beauty in a Teacup
教えてくれたのは
ティーコンシェルジュ
紅茶マイスター・アドバイザー
時田 真子
山梨県南アルプス市で「紅茶専門店 TEANA」を運営するオーナー。日々の忙しさから心の余裕がなくなってしまい自分を追い込んでしまっている方々に、疲れを癒やす時間を提供したいと2022年1月お店をオープンさせた。あなたの夜明けに寄り添う紅茶を目指して模索中。
カフェイン
大脳を刺激する作用があるので、眠気の軽減や疲労回復の効果が期待されている。また、カフェインは筋肉も刺激するので、運動する前に紅茶を飲むことで、脂肪が燃焼されやすくなり、ダイエットにも効果的。利尿作用による新陳代謝の促進やデトックス効果も期待される。胃液の分泌を促す作用もあるので、食後に飲むと消化が良くなる。ただ、摂り過ぎはお腹がゆるくなってしまうので、適度に摂取することがポイント。
テアニン
紅茶に含まれるアミノ酸の一種で、紅茶の甘味とうま味の成分。脳の興奮を抑えて気分をリラックスさせ、集中力の向上や安眠を助ける働きがある。こうしたことから、ストレスの解消や睡眠の質が上がり、免疫力アップの効果も期待されている。また、テアニンにはカフェインを抑制する作用があるので、カフェインの作用が穏やかになるのも特徴。テアニンの効果はゆっくり現れてくるので、時間をかけて紅茶を楽しむのがおすすめ!
ビタミンB群
紅茶には疲労回復に効果的なビタミンB群も含まれている。ビタミンB群はどれかひとつだけでは効果を発揮しにくく、お互いを助け合いながら働いている。ビタミンB群に属する栄養素としては、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、葉酸などがある。紅茶は特にビタミンB3(ナイアシン)の含有量が多く、お酒に含まれているアルコールを分解してくれる働きがあるため、二日酔いを緩和してくれる効果もある。
タンニン(カテキン類)
タンニンはポリフェノールの一種(紅茶フラボノイドとも呼ばれる)で、紅茶特有の深い渋味の成分。強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素(身体のサビ)の働きを抑えることで、老化防止や美容効果が期待される。また、血圧や血糖値の上昇を抑え、生活習慣病の予防にも良いとされる。殺菌作用もあるので風邪やインフルエンザの予防にも効果的であり、飲むだけでなく、濃いめに淹れた紅茶でうがいをするのもおすすめ。